第323話　嘘を暴く

「待って、同級生と久しぶりに会ったのに。あなたがどんなに苦しい状況でも、そんなに卑屈になる必要ないよ。私たちはあなたを笑わないから……」

美和は「理解のある」顔をしていた。

「ちょうどいいことに、クラスの何人かとご飯を約束してるの。一緒に行かない？せっかく高級な場所に入るんだから、ちょっと見せてあげるよ」

三井鈴は笑った。

少し怒りを感じながら、「美和、いつまで続けるつもり？

学生の頃も私を追い越せなかったのに、今でもそんな感じなのね。ちょっとお金があるからって調子に乗ってるけど、世の中にはもっとすごい人がいるって知らないの？いつか痛い目見るかもよ」

美和は三井鈴の口がいつも通り鋭いのを予想していなかった。前は全然勝てなかったし、今も話が通じない。

でも、それが三井鈴を絶対に手放さないという気持ちを強めた。

今日は絶対に三井鈴に教訓を与えて、目を開かせて、彼女との間には大きな差があることをわからせなきゃ。

三井鈴みたいな貧乏人は、自分の靴を磨くのが精一杯よ。

「昔からの友達なんだから、一緒にご飯を食べるだけじゃん。三井鈴、空気を読んでよ……」

美和はそう言いながら、2人の部下に目配せした。

部下たちはすぐに理解して、三井鈴を一左一右から引っ張った。「美和があなたを招待してくれてるんだから、無理にでも来てほしいのよ。多くの人が来たくても来れないんだから、断らないで」

そう言って、全く三井鈴に拒否する隙を与えず、直接車に引っ張って行った。

三井鈴は元々彼女たちにかまうつもりはなかったが、彼女たちがこんなにしつこいので、心の中でムカついていた。どこにでもやり場のない怒りがあった。

そんなにしつこく来られたら、三井鈴も遠慮しないことにした。

車の中で、美和は自分の新しく買ったエルメスのバッグを目立つところに置いた。

部下1号がすぐに言った。「美和、これ新作のワニ革だよね！すごい高いって聞いたよ、一つで4億以上なんだって」

部下2号が続けて言った。「これはお金の問題じゃない、VVVIPじゃないと手に入らないよ、これは限定版だし、美和、ほんとに羨ましいわ」

美和はそんな持ち上げを楽しんでいて、心の中でウキウキしてた。三井鈴の表情を見て、彼女がそのブランドを知らないと思ったのか、わざと教えてあげるように言った。

「ただのバッグだから、別に大